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酉仰

提供: 新纂浄土宗大辞典

ゆうこう/酉仰

応永二五年(一四一八)—長禄三年(一四五九)九月一五日。明蓮社聡誉。増上寺二世。下総国千葉に千葉満胤の次男として生まれる。母は和田氏。幼くして叔父聖聡の室に入り出家し、自他の宗疏を深く学び、後進を教導した。永享年間(一四二九—一四四一)、石浜の古刹保元寺を再興し法源寺(現・保元寺、東京都台東区橋場)と改め、浄土変相曼陀羅を安置し礼誦怠りなかったという。永享一一年(一四三九)八月聖聡のあとを継ぎ増上寺二世となり、宗徒を領誡し法問論議に励んだ。著書には宝徳四年(一四五二)の『伝籍末抄』、また『深義集』がある。


【資料】『三縁山志』九(浄全一九)


【参考】『大本山増上寺史』(大本山増上寺、一九九九)


【執筆者:福田行慈】