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貞昌寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

ていしょうじ/貞昌寺

青森県弘前市新寺町。月窓山栄源院。青森教区№一。永禄二年(一五五九)、津軽為信が母の霊を弔うため、京都誓願寺の岌禎を開山として迎え、平賀大光寺(青森県平川市)に建立したと伝えられる。以来、津軽家の裏方菩提所として寺禄六〇石を賜るなど、藩から手厚い加護を受け、為信の母、二代信枚のぶひらの母、三代信義の母などが葬られる。慶長年間(一五九六—一六一五)、弘前城築城に伴い寺町(元寺町)に移されたが、度重なる火災を経て、現在の新寺町に再建される。野本道玄がつくった借景式の一文字庭園は有名で、平成一四年(二〇〇二)、青森県の名勝に指定された。「絹本著色当麻曼荼羅図」(県重要文化財)などを所蔵。


【資料】『蓮門精舎旧詞』四九(続浄一九)、『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)


【執筆者:工藤量導】