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識知浄土論

提供: 新纂浄土宗大辞典

しきちじょうどろん/識知浄土論

一巻。伝聖光作。嘉禎三年(一二三七)成立。聖光作と伝えられる文献で、『大智度論』の説をもって浄土教を論じるなど、四四の問答が展開されている。しかし、先学によって偽撰説が提唱されており、真撰として扱われることは少なく、嘉禎三年という成立年時も疑問視されている。


【所収】浄全一〇


【参考】戸松義晴「『徹選択集』下巻と『識知浄土論』への一考察」(『仏教論叢』三〇、一九八六)


【執筆者:郡嶋昭示】