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観無量寿経図頌

提供: 新纂浄土宗大辞典

かんむりょうじゅきょうずじゅ/観無量寿経図頌

一巻あるいは二巻。明・伝灯撰。序に乙未とあるので、永暦九年(一六五五)頃の成立か。三五の絵図に頌を附し『観経』の要旨を明らかにしたもの。この書は「我願わくはこの図経を見る者、まさに志心にかくのごとく観ずべし」(続蔵二二・四二五下)と末尾にあるように、十六観法を修するためのものであり、叙に「善く観ずる者、一切相を観じて相に非ずとす。則ちよく弥陀の全体を見、一切の法、如幻の法を観じ、則ちよく浄土の真境に入る」(続蔵二二・四一九中)とあるように、最終的には真如実相を観ずることを目的としたものである。


【所収】続蔵二二


【参照項目】➡十六観


【執筆者:朝岡知宏】