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西鎮教義概論

提供: 新纂浄土宗大辞典

せいちんきょうぎがいろん/西鎮教義概論

杉紫朗(浄土真宗本願寺派勧学)著。大正一三年(一九二四)一〇月、龍谷大学出版部刊。浄土真宗の立場から、学問的に浄土宗鎮西派と西山派の教義の大綱を分析し、浄土三派それぞれの特色を窺おうと試みた著述。派史の概説・教義総説・所依の経典・相承の教系・教判仏陀因果衆生の心行・衆生の証果・特殊名目等の項目に分けて鎮西・西山両派の概要を解説している。大正九年(一九二〇)から同一二年にわたって、現・龍谷大学の通信講義教科書に掲載した原稿を集成したもの。昭和六年(一九三一)七月、修訂再版。同五〇年四月、巻末に著者略伝と遺弟石田充之の「『西鎮教義概論』復刊に当って」を付して百華苑より復刻された。


【執筆者:稲田廣演】