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西川知雄

提供: 新纂浄土宗大辞典

にしかわちゆう/西川知雄

大正六年(一九一七)—昭和四六年(一九七一)五月二二日。心蓮社理誉専阿求道。現在の三重県伊賀市西山の果号寺西川玄雄・まさの長男として誕生。三重県立上野中学校から佛教専門学校へ進み、昭和一一年(一九三六)に伝宗伝戒を受ける。翌年四月に第三高等学校文科乙類に入学し、同一五年四月東京帝国大学文学部倫理学科に入学し和辻哲郎の直弟子となり同一七年卒業。同二一年東京大学文学部副手として、倫理学研究室において和辻哲郎・金子武蔵のもとで研究。同二三年一一月に東京大学文部教官を拝命し、翌年九月に金子の後任として第一高等学校の講師を兼任する。同二五年に『叙説』第六号(小山書店)に「人倫の尖端—法然教への一つの角度—」を発表、翌年三月に郷里に帰り果号住職、四月に三重県立大学助教授、五月に浄土宗仏教文化研究所研究員を委嘱される。同三六年九月より知恩院浄土宗学研究所嘱託研究員を同四三年まで勤め宗学研究指導にあたり、この年四月に三重県立大学倫理学教室主任教授となる。同四六年寂、世寿五五歳。贈正四位勲四等瑞宝章。著書に『法然浄土教の哲学的解明』がある。


【参照項目】➡法然浄土教の哲学的解明


【執筆者:藤本淨彦】