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良善寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

りょうぜんじ/良善寺

福島県いわき市平字古鍛冶町。川嶋山栖岸院。福島教区№五。報誉興源の開山。磐城平藩主安藤家の菩提寺で、触頭ふれがしらを務めた。元和七年(一六二一)安藤重長が父重信を高崎城下の川島に埋葬したことに始まる。安藤家は、転封のつど菩提寺を任地に移転させており、六代信成が宝暦六年(一七五六)に磐城平藩に移封となった翌年、良善寺も美濃加納(岐阜市)から移った。明治三年(一八七〇)二月の火災により現在地へ移転した。


【資料】『安藤侯史料集』三(平市教育委員会郷土史料双書刊行会、一九六三)、増上寺蔵『諸檀林並拾七箇国触頭寺院連名帳』、同『本山触頭牒』


【参考】宇高良哲「浄土宗の触頭制度について」(『法然浄土教の綜合的研究』山喜房仏書林、一九八四)


【執筆者:𠮷水成正】