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自行化他

提供: 新纂浄土宗大辞典

じぎょうけた/自行化他

自らの修養のために仏道修行し、同時にその得た法によって他人を教化し導くこと。自利利他ともいう。自行のみの小乗に対する大乗の特徴であり、『三論玄義』に「諸仏菩薩は凡そ二徳あり、一に自行、二に化他なり」(正蔵四五・一三下)と云い、また『選択集』には「ここにおいて貧道、昔この典を披閲してほぼ素意をさとり、立ちどころに余行をてて、ここに念仏に帰す。それより已来このかた、今日に至るまで、自行化他ただ念仏こととす」(聖典三・一九〇/昭法全三四九~五〇)とある如く、大乗菩薩修行のすべてを表す語としても用いられる。


【参照項目】➡自利・利他


【執筆者:兼岩和広】