操作

聞いて極楽見て地獄

提供: 新纂浄土宗大辞典

きいてごくらくみてじごく/聞いて極楽見て地獄

人から聞いたことと自分で見たことがあまりに違うということわざ。聞いただけではあたかも極楽のようにすばらしいことと思われたが、実際に見てみると地獄のようにひどいものであった。「見ては極楽、住んでは地獄」「聞くと見るとは大違い」「見ると聞くとは大違い」というのも同じで、外見と実際とは大きく違うということ。聞くとは人づてによって知るのであり、見るとは自分自身で知るのである。聞いたことと見たことの違いの大きさは、まことに驚くべきものがある。


【執筆者:勝崎裕彦】