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精進供

提供: 新纂浄土宗大辞典

しょうじんく/精進供

仏前に献じる供養物。生御膳なまごぜんともいう。生菓子(饅頭等)・水菓子(果物)・乾物・蔬菜(野菜)等を調理しないで、生のまま供えるのでこの名がある。肉・魚をはじめ韮・大蒜などの葷辛類は除く。十種供養には干菓子などの五種類を一対ずつ供えることがある。百味供養は百味飲食おんじきといい、一〇〇種類ほどの多くの飲食を供えることをいう。増上寺御忌では百味講が餅・生菓子・水菓子・野菜・乾物を三足の華足けそくに盛って練行列をし、堂内で唱導師より洒浄してもらい大師前に献供している。『法要集』(昭和一四年版)の十夜法要式には「霊供茶菓精進供を献ずべし」とあったが、現行では指定がない。


【参照項目】➡十種供養百味供養


【執筆者:渡辺裕章】