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祥月命日

提供: 新纂浄土宗大辞典

しょうつきめいにち/祥月命日

毎年の死亡した月の忌日のこと。祥月の語は、儒家が死後一三月目の祭を小祥、二五月目の祭を大祥といい、以後毎年の忌日もこれに倣うとすることに由来している。忌み日に祥の字を用いることについては、祥は「さいわい」と訓ずることから凶服を去って吉服に従う意味とする説と、祥は祭であり忌み明けの祭の意味とする説がある。『浄業課誦附録』や『梵網経要解』などには「忌日は一年に唯一日のみであるから正忌月という」と記しているが『真俗仏事編』や『浄土苾蒭びっしゅ宝庫』ではこの説は「不可」あるいは「誤り」であると否定している。


【資料】宝洲『浄業課誦附録』(三七、年忌修薦弁)、諦忍『梵網経要解』九(日蔵二一・一六四)、子登『真俗仏事編』(三・三ウ)


【執筆者:熊井康雄】