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浄土宗二十一世紀劈頭宣言

提供: 新纂浄土宗大辞典

じょうどしゅうにじゅういっせいきへきとうせんげん/浄土宗二十一世紀劈頭宣言

二一世紀の教化の精神的支柱として、浄土宗が平成一三年(二〇〇一)に発表した宣言。「愚者の自覚を 家庭にみ仏の光を 社会に慈しみを 世界共生ともいきを」。二〇世紀を総括し、新時代を展望して存在感ある浄土宗にするための基本的構想を策定すべく、平成一二年(二〇〇〇)五月に設置された「浄土宗基本構想会議」に、当時の水谷幸正宗務総長が提起・諮問し、同会議委員の袖山榮眞・林茂樹・鷲見定信の三名が起草を担当、論議の結果を浄土宗の宣言として決定、平成一三年一月一日、日本国内および世界に向けて発表した。二一世紀劈頭にあたり、法然の心を体した「心の世紀」の実現に取り組む決意を表明している。広く一般に周知するため、総・大本山、各教区教務所はじめ多所に掲示されたほか、宗内外の出版物等に掲載された。同二一年一一月には宗規第一二七号として制定、公布された。


【執筆者:小林正道】