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浄土境観要門

提供: 新纂浄土宗大辞典

じょうどきょうかんようもん/浄土境観要門

一巻。元・懐則えそく述。至大三年(一三一〇)成立。本書は宋代の知礼が提唱した約心観仏の義を闡揚せんようするもの。天台浄土教学における「観心観仏」の論議について、知礼の門人である仁岳と尚賢との見解が異なり、仁岳は「摂仏帰心、然後用観」(心に帰結してから観法を用いる)と説いたのに対し、尚賢は「摂心帰仏」(仏に帰結して観法を用いる)と主張した。これについて知礼は両者の見解をともに非とし、「観心観仏」問題の要旨は「約心観仏」にあるとしたという。


【所収】正蔵四七、縮蔵陽二


【参考】安藤俊雄『天台学論集—止観と浄土』(平楽寺書店、一九七五)、福島光哉『宋代天台浄土教の研究』(文栄堂、一九九五)


【参照項目】➡約心観仏


【執筆者:林鳴宇】