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桂林寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

けいりんじ/桂林寺

沖縄県国頭くにがみ本部もとぶ町。一向山。三州教区№六〇。元は同郡今久米町付近にあり、現在そこには大正一三年(一九二四)に建立された「袋中上人行化碑」が立つ。開基袋中たいちゅうで、慶長八年(一六〇三)五二歳のとき、中国に弘法のため渡ろうとしたが叶わず琉球に漂着、そのまま留まり布教を行った。その間、国王である尚寧王は袋中帰依し、桂林寺を建立、袋中はそこに三年間滞在したとされている。


【参考】『袋中上人伝』(浄全一七)、名幸芳章『沖縄仏教史』(護国寺、一九六八)


【執筆者:冨川禎顕】