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念仏警策

提供: 新纂浄土宗大辞典

ねんぶつけいさく/念仏警策

二巻。彭際清(一七四〇—一七九六)編。成立年次不詳。本書は諸大乗経論のなか、念仏往生に関する重要な金言聖句を収録して、念仏往生の核心を説いた書物である。上下二巻五八項目からなる。上巻では、大乗経典中より『無量寿経』の上輩往生段、『阿弥陀経』の一心不乱、『観経』の観仏法、『首楞厳経』の勢至菩薩念仏、および『華厳経』賢首品の一文、さらには『大智度論』『起信論』『十疑論』、善導の『浄業専雑二修説』、飛錫の『念仏三昧宝王論』、永明の『万善同帰集』などの論書・手紙などにおける念仏往生に関連する文、計三三編を収録する。下巻では、達観、憨山、幽渓、袁宏道、袁中道、無異、三峯、智旭、截流、覚明妙行、張光緯、翁叔元、思斉らの著作の中から、念仏往生に関する重要な諸文が採録される。


【所収】続蔵六二


【参考】牧田諦亮『中国仏教史研究』(大東出版社、一九八四)


【執筆者:肖越】