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当福寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

とうふくじ/当福寺

秋田市旭北栄町。安栄山曼陀羅堂。秋田教区№二。開山は文貞。はじめは東福寺と称し、現在の湯沢市駒形町にあったと伝えられる。その後数度の移転を経て、慶長一八年(一六一三)「当福寺」と改め、現在地に移った。秋田城主安東実季の妻で、南部氏の娘であった蓮姫の庇護を受け興隆する。秋田市三十三観霊場の第二六番札所。また多くの寺宝を所蔵し、県文化財の釈迦三尊像図一幅や、海中より出現した秘仏聖観音像などがある。


【資料】『蓮門精舎旧詞』五〇(続浄一九)、『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)、『規約類聚』九(『増上寺史料集』四)


【執筆者:渡部伸一】