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常敏

提供: 新纂浄土宗大辞典

じょうびん/常敏

伝歴未詳。ただし、戒珠仮託の『往生浄土伝』上には「常慜」とあり、その記事内容は法然が『逆修説法二七にしち日に示す「常敏」と類似するため「常敏」は「常慜」と同一人物と考えられる。戒珠仮託の『往生浄土伝』「常慜伝」では、常慜が称名念仏と『般若経』を数万巻書写し、その善根回向して浄土往生したと説いている。法然は『逆修説法』二七日に、常敏が帝の命によって『大般若』を書写し、その功徳によって浄土往生したということを説いている。


【資料】真福寺蔵『戒珠集往生浄土伝』上(『塚本善隆著作集』六)、『逆修説法』二七日(昭法全二四一、二五四)


【執筆者:金子寛哉】