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岡田為恭

提供: 新纂浄土宗大辞典

おかだためちか/岡田為恭

文政六年(一八二三)九月一七日—元治元年(一八六四)五月五日。江戸末期の復古大和絵の画家。狩野永泰の三男。冷泉姓、菅原姓など公家の姓を名乗るが、蔵人所衆岡田出羽守の株を購って養子となる。古画の模写と有職故実に通じ、古寺名刹に出入りして模写に努めた。浄土宗とも関係が深く、知恩院蔵『四十八巻伝』の模写、大樹寺壁画はその代表作。『伴大納言絵詞』の所蔵者京都所司代酒井忠義との親交などより、佐幕派とみなされ、勤王浪士の凶刃に倒れ、非業の死を遂げた。


【参考】井川定慶『法然上人絵伝の研究』(法然上人伝全集刊行会、一九六一)


【執筆者:今堀太逸】