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小松寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

こまつじ/小松寺

京都府亀岡市千代川町千原東斉ノ本。金華山。京都教区№四九七。元禄年間(一六八八—一七〇四)に幕府に提出した由緒書では、開基は小松三位平重盛開山は是海大徳で、由緒は知らずとなっている(『増上寺史料集』)。現在の寺伝によれば、平清盛の息子小松内府平重盛が中国の育王山に祠堂金を納めたかわりに、青龍寺より贈られた十一面観音を守り本尊としていたが、これを寵愛していた妙善に与え、妙善が故郷の茅原(千原)村に安置したのが始まりという。寺名は平重盛に由来する。


【資料】『浄土宗寺院由緒書』上(『増上寺史料集』五)


【参考】『京都府の地名』(平凡社、一九八一)


【執筆者:伊藤真昭】