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大督寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

だいとくじ/大督寺

山形県鶴岡市家中新町。長龍山先求院。山形教区№九九。庄内藩主酒井氏の菩提寺。酒井氏が下総国臼井(千葉県佐倉市)に転封の際、三河大樹寺一六世慶円を招請し大信寺を建立。忠次室の死去により法号に因み大督寺改名。酒井氏の転封に従い移転し、元和八年(一六二二)鶴ヶ岡城郭内に移る。寺領一五〇石。出羽国触頭ふれがしらの一寺であった。明治二二年(一八八九)当寺本堂に鶴岡各宗派寺院により私立忠愛ちゅうあい尋常小学校が創設された。同三〇年火災で本堂が焼失し、児童は町立小学校へ編入、同三三年学校は廃止された。学校給食発祥の地。


【資料】『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)


【執筆者:中野真理子】