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外面如菩薩内心如夜叉

提供: 新纂浄土宗大辞典

げめんにょぼさつないしんにょやしゃ/外面如菩薩内心如夜叉

外面は菩薩のように美しくやさしく見えるが、内心は夜叉のように残忍この上なく、邪悪きわまりないこと。菩薩といえば、観音菩薩などの慈悲深い姿、そのおだやかなやさしい温顔が思い浮かぶ。夜叉は、仏教に取り入れられて仏法を守護・護持する八部衆の一尊であるが、あくまでも鬼神である。容貌はみにくく怪しく、その姿から邪悪な猛威がただよっている。「外面は菩薩の如く内心は夜叉の如し」と書き下されたり、単に「似菩薩如夜叉」とか「内心如夜叉」ともいわれる。


【執筆者:勝崎裕彦】