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四日市仏教保育院

提供: 新纂浄土宗大辞典

よっかいちぶっきょうほいくいん/四日市仏教保育院

貧児救済を目的とした社会福祉事業施設。大正五年(一九一六)、三重県四日市市の光運寺二一世後藤亮穏(一八八七—一九三七)により開設された。同年一〇月、四日市仏教各宗合同によって四日市仏教保育院が発足したが、同七年以降は後藤が名実ともに施設運営の中心を担った。現代の保育所の先駆的事業として位置付けられるとともに、大正から昭和初期にかけ、三重県における細民救済に伴う幼児収容保育の担い手として多大な功績を残した。


【参考】長谷川匡俊『近代浄土宗の社会事業—人とその実践』(相川書房、一九九四)


【執筆者:丹羽信誠】