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提供: 新纂浄土宗大辞典

かつ/喝

元来は大きな声を発することで、しかる、おどすなどの意味もある。中国の唐代以後、禅門独特のことばとして用いられるようになった。禅宗においては「徳山の棒、臨済の喝」(『碧巌録』一、第八則)の表現に見られるように、修行僧を𠮟咤激励して教育するための手段として、あるいは言語で表現できない心のはたらきを示す手段として使われる。また現代の葬儀式において、一字で禅の要旨を表現する一字関いちじかんの一つとして、曹洞宗臨済宗引導法語のなかで用いられることもある。


【執筆者:島恭裕】