操作

唯心集

提供: 新纂浄土宗大辞典

ゆいしんしゅう/唯心集

一巻。清・乗戒述。著者の乗戒は清末の僧とされるが生没年不詳。成立年次も不明。本書は禅浄双修の立場にたって、唯心念仏に関する詩を収録したものである。「本篇」と「思孝篇」からなり、「本篇」では『観経』の九品往生に関する詩や六字名号に関する詩文などを収録する。最後には禅宗観心に関する偈文も収めている。「思孝篇」では父母を釈迦弥勒の如きものとして、その父母への恩を述べ、「自警」の詩を説く。ここには当時の儒仏一体の思潮がよく現れている。


【所収】続蔵六二


【執筆者:肖越】