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古賀春江

提供: 新纂浄土宗大辞典

こがはるえ/古賀春江

明治二八年(一八九五)六月一八日—昭和八年(一九三三)九月一〇日。洋画家。浄土宗善福寺(福岡県久留米市)住職古賀正順の長男として生まれる。本名は亀雄よしお。のちに僧籍に入り良昌と改名。一七歳で上京し、太平洋画会研究所ついで日本水彩画研究所に入る。父の死を契機に宗教大学に入学するが、病気を境に退学し以後画業に専念する。キュビズムやシュールレアリスム(超現実主義)など、西洋近代絵画の手法を意欲的に取り入れた作品を残す。また『観音』『埋葬』『曲彔につく』『涅槃』といった仏教的モチーフを描くなど、自身の仏教観より成る超現実主義を志向した。


【参考】古川智次編『近代の美術三六 古賀春江』(至文堂、一九七六)


【執筆者:宮入良光】