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千葉氏胤

提供: 新纂浄土宗大辞典

ちばうじたね/千葉氏胤

建武元年(一三三四)—貞治四年(一三六五)九月一三日。聖聡の父。『鎮流祖伝』によれば「陸奥守」とあるが、『千葉系図』『系図纂要』には「千葉介」とある。千葉氏宗家を継いだ室町時代の武将。南北朝の動乱期に活躍したが、京都で病となり帰国の途中、美濃国で没した。一説に聖冏が永徳三年(一三八三)に氏胤(または父貞胤)の請に応じて明見寺で布教し、この時聖聡弟子となったとされるが、系図の年時とは合致しない。


【資料】『鎮流祖伝』二、『新撰往生伝』一(共に浄全一七)、『千葉系図』、『系図纂要』八


【参考】大島泰信『浄土宗史』(浄全二〇)


【執筆者:小此木輝之】