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十八不共法

提供: 新纂浄土宗大辞典

じゅうはちふぐうほう/十八不共法

仏だけが具える一八の徳目。Ⓢaṣṭadaśāveṇikabuddhadharmaの訳語。十八仏不共法や十八不共仏法ともいわれる。不共(Ⓢāveṇika)とは、共通ではないことや独立したことを表す語で、一八種の法について、ただ仏のみがそれを有するので不共法と説かれる。十八不共法の内容には二説ある。一つは十力四無畏三念住・大悲の一八をあげるもの。もう一つは十力などとは全く別に一八の法をあげるものである。前者は説一切有部の論書に、後者は『摩訶般若波羅蜜経』などに説かれている。


【参照項目】➡十力四無畏三念住


【執筆者:石田一裕】