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写仏会

提供: 新纂浄土宗大辞典

しゃぶつえ/写仏会

仏画を書き写す法要。写仏とは、仏画を下絵にし、透き通る紙(和紙トレーシングペーパーなど)を置き書写することで、この写仏を一座の法要としたもの。歴史は古く、『高僧法顕伝』には、法顕が経と画像を写したことを記している(正蔵五一・八六四下)。また、空海が請来した仏画を転写または下絵を写すことがおこなわれていた。仏・菩薩を書写すること(写仏)は仏への尊崇の念をつちかう聖行である。


【参考】『写仏会の手引き』(浄土宗東京教区青年会、一九九二)


【執筆者:渡辺俊雄】