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円勝寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

えんしょうじ/円勝寺

東京都北区中里。光明山照徳院。東京教区№二〇七。開山は二祖聖光弟子蓮社心誉通玄信阿聖法増上寺末。当初は御曲輪内おくるわうち竜の口という場所にあったが、その後現在の場所に移った。慶長年間(一五九六—一六一五)に徳川家康が巡察の折、五石の御朱印地を賜り、その後家康の鷹狩りの休憩所にあてられた。家康が腰掛けた松の木は「東照公腰掛の松」と呼ばれたが現在はない。


【資料】『新編武蔵風土記稿』『江戸名所図会』(『北区史』資料編近世一、北区史編纂調査会、一九九二)、『蓮門精舎旧詞』二〇(続浄一八)、『浄土宗寺院由緒書』下(『増上寺史料集』七)


【執筆者:髙橋寿光】