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六種正行

提供: 新纂浄土宗大辞典

ろくしゅしょうぎょう/六種正行

阿弥陀仏浄土往生するための六種の純正行善導観経疏散善義に説かれる五種正行読誦観察礼拝称名讃歎供養)のうち、讃歎供養とを開いて六種としたもの。これは法然が『選択集』二に「第五に讃歎供養正行とは、専ら弥陀讃歎供養する。即ち文に、〈若し讃歎供養するには、即ち一心に専ら讃歎供養す。是れを名づけて正と為す〉と云える是れなり。若し讃歎供養とを開して二と為せば、六種正行と名づくべし。今、合の義に依るが故に五種と言う」(聖典三・一〇六/昭法全三一四)と述べることによる。讃歎は専ら阿弥陀仏の仏徳を称揚する口業であり、供養は主に財物を供えるものであるから、両者の性格は異なるという立場にもとづいて区別される。


【資料】良忠『決疑鈔』二


【参照項目】➡五種正行


【執筆者:杉山裕俊】