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九条良経

提供: 新纂浄土宗大辞典

くじょうよしつね/九条良経

嘉応元年(一一六九)—元久三年(一二〇六)三月七日。鎌倉時代の貴族。九条兼実の子。九条道家の父。母は従三位中宮亮藤原季行の女。九条家の二男として、政治上の出世を着々と歩む。建久七年(一一九六)には、九条家の政敵源通親みちちかの策略、いわゆる「建久の政変」により、兼実一族は失脚するも、良経は左大臣として政界にとどまる。籠居の憂き目を見るが、再起を図り、摂政まで昇りつめる。しかし、元久三年三月七日に突然の死を遂げた。和歌や書蹟にも秀でた才能を持ち、『千載集』などの勅選歌集に作品が収録されている。


【参考】多賀宗隼『玉葉索引』(吉川弘文館、一九七四)


【執筆者:東海林良昌】