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上国寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

じょうこくじ/上国寺

北海道檜山郡ひやまぐん上ノ国町字勝山。華徳山開善院。寺号浄国寺ともいった。北海道第一教区№三二。嘉吉三年(一四四三)真言宗寺院として秀延が開創したとされるが、その年次は永禄三年(一五六〇)や寛永二〇年(一六四三)など諸説ある。開山は快秀。三世秀海のときから領主菩提所となり、一〇世了徹のとき浄土宗改宗、一八世戒運のときに松前光善寺末寺となる。本堂は国の重要文化財に指定されており、建築年代は定かでないが、内陣天井の支輪に「増上寺含下 宝暦八寅年 覚誉上人代」との墨書があることから、宝暦八年(一七五八)の建立と推測される。


【参考】北海道新聞社編/北海道教育委員会監修『北海道の文化財』(北海道新聞社、一九九二)


【執筆者:加藤芳樹】