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一切皆成

提供: 新纂浄土宗大辞典

いっさいかいじょう/一切皆成

すべての衆生は仏になることが可能であるという説。一切皆成仏の略。法相宗などの三乗家は衆生が生まれながらに具えている素質に基づき、菩薩定姓・縁覚定姓・声聞定姓・不定姓・無種姓の五種類に区別する五姓各別を説く。この内、菩薩定姓と、不定姓の中の菩薩になれる者だけが仏果を得られると説くのに対し、華厳宗天台宗などの一乗家はすべての衆生仏性が具わっているという悉有仏性説を用い、成仏できない者はいないとする。


【参照項目】➡成仏一切衆生悉有仏性五姓各別


【執筆者:横田善教】