ウィンドウを閉じる

Z1540 念仏無上醍醐編 諦忍 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z15_0167A01: 此凡夫の未敷蓮を開かしむるを以て。己が三昧とし
Z15_0167A02: 給へり。故に左の手に未敷蓮を持し。右の手にて開
Z15_0167A03: く勢を爲り。理趣經の觀音段の祕印は卽ち此開花葉
Z15_0167A04: の勢を結び顯すなり。善導大師の釋に。大悲菩薩入
Z15_0167A05: 開華三昧と云へるも。暗に此密義に契へり。(イト)不思
Z15_0167A06: 議なり。畢竟尅して論ずるに。成佛と云は唯これ此
Z15_0167A07: 未敷蓮を開く義なり。此娑婆にても。彼未敷蓮だに
Z15_0167A08: 開れば。大悟發明と云ふものにして則ち成佛なり。
Z15_0167A09: 圓覺經に。心華發明[シテ]十方刹と云ひ。黃檗の傳心
Z15_0167A10: 法要に心華頓(ヒライ)佛祖之機と云へる是なり。煩惱
Z15_0167A11: 深厚の凡夫は。此心華容易く開けがたき故に。佛力
Z15_0167A12: を賴て淨土に往生し。彌陀觀音の開示に依て忽ちに
Z15_0167A13: 是を開くなり。成佛し畢りて衆生を度すると云も別
Z15_0167A14: の義に非ず。彼開蓮華の大慈悲より。種種の法を說
Z15_0167A15: て所化の衆生の未敷蓮を開くなり。爾れば乃ち因よ
Z15_0167A16: り果に至り。果より因に向ふに。皆此蓮華三昧に非
Z15_0167A17: ることなし。彌陀は菩提門を(ツカサト)りて。大凡そ上諸佛
Z15_0167B01: より下衆生に至るまで。菩提を成ずることは皆彌陀
Z15_0167B02: 歸すにることも職として此由なり。一代諸經華嚴法
Z15_0167B03: 華より密部諸儀軌に至るまで。多くは皆往生極樂の
Z15_0167B04: 事を說るも荆溪の曰諸經所讃多在彌陀。亦此故なり。然れば則ち蓮華
Z15_0167B05: の義たるや。甚深廣大にして其涯際を知りがたき者
Z15_0167B06: なり。靑龍軌には彌陀を稱して蓮華藏と云へり。密
Z15_0167B07: 部諸經軌に彌陀觀音を以て蓮華部とし。觀音を蓮華
Z15_0167B08: 王とも。蓮華眼とも。蓮華手とも。蓮華尊とも。執
Z15_0167B09: 蓮華とも。持蓮華者とも。普眼蓮華とも。蓮華金剛
Z15_0167B10: とも。蓮華明王とも。蓮華心如來とも云へり。淨土
Z15_0167B11: 論及び祕藏記に極樂を蓮華藏世界と云へり。三十七
Z15_0167B12: 尊出生義には彌陀の土を。大蓮華法藏世界と名けた
Z15_0167B13: り。無量壽經には安樂國の七寶池中に。優鉢羅華。
Z15_0167B14: 鉢曇摩華。拘物頭華。分陀利華の四種の蓮華あるこ
Z15_0167B15: とを說り。觀經の華座觀には二百五十由旬の大蓮華
Z15_0167B16: を說き。普觀の中には蓮華開合の觀想を說き。九品
Z15_0167B17: の中には紫金蓮の來迎と。寶池の蓮中に生ずるの相

ウィンドウを閉じる