浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0202A01: | ことは。下にて云べし。又談義本○相違せり。此 |
Z14_0202A02: | は。無識ゆへ。此方の云分を。得合點せられぬなり。佛 |
Z14_0202A03: | や大菩薩と云は。非二我所一レ能と。の玉ふ心を。出せり。 |
Z14_0202A04: | 孤山などはなると云は。四明の。適レ時之巧。非二我所一レ |
Z14_0202A05: | 能と。破し玉ふ。其二句の當りを。述べたるものなり。 |
Z14_0202A06: | 拙衲が云ことには非ず。それゆへ分註に。我れはそれ |
Z14_0202A07: | は。ならぬと。仰せらるゝなり。此乃ち四明の意は |
Z14_0202A08: | 等と云置けり。人の言ばを。曾て得合點せられず。妄 |
Z14_0202A09: | 難。次に然○誤れることなり。くどし。さてか |
Z14_0202A10: | く申てこそ。 くどし。適レ時之巧を佛や大菩薩の |
Z14_0202A11: | ことなりと云ては此下の文にも契はぬこと。 下の |
Z14_0202A12: | 文に。何と契はぬや。非二我所一レ能と云。下の句に。能く |
Z14_0202A13: | かなひたり。前に云が如し。佛や大菩薩の此經疏に |
Z14_0202A14: | 記文を著述し玉ひ智者大師を宗とし玉ふなどゝ云こ |
Z14_0202A15: | と何ぞこれ有んや。此は。云に及ばぬことを云る。 |
Z14_0202A16: | 文盲なり。左樣なことが。何として。有レ之べきや。故 |
Z14_0202A17: | に佛や○云分なり。又くどし。事理の二觀のこと |
Z14_0202B01: | のみを。 二觀とばかり。云るゝこと。序の文意に。契 |
Z14_0202B02: | はず。多談二事相一とあるは。觀門に對して云ば。事相。 |
Z14_0202B03: | 法相のことなり。少示觀門の言ばにこそ。事理の二觀 |
Z14_0202B04: | は。あるべけれ。また普霑二緣種一と云言ばも。事觀でば |
Z14_0202B05: | かり。霑すべき樣はなきことなり。稱名もあるべし。 |
Z14_0202B06: | 禮拜。讃歎等もあるべし。何ぞ唯だ事理の二觀のこと |
Z14_0202B07: | のみと云や。 又上に於ては彼文の講釋にてなけれ |
Z14_0202B08: | ば。此より下の云分は。彼人は。とかく愚癡なるゆ |
Z14_0202B09: | へか。無理なることなりとも云て。かちをとれと云。 |
Z14_0202B10: | 卑しき心か。人のかきたるものを。合點することが。 |
Z14_0202B11: | 一向ならぬなり。此方の或問に。かきし意は。先づ上 |
Z14_0202B12: | 下照應のことを。云るゝゆへ。一章一篇の講釋のやう |
Z14_0202B13: | に心得て。上下照應を以て。難ぜらるゝは。非なりと。 |
Z14_0202B14: | 難じて置て。さて次に其上へと云て。端をあらため |
Z14_0202B15: | て。彼人の云分は。前後照應の云分も。甚だ譯もなき |
Z14_0202B16: | ことと難じたり。然れば。上下の文意が。相契ふと云 |
Z14_0202B17: | ふ云分が。此方の意は。彼方の意と違へり。然るを。 |