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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0332A01: 六境。名。前後スル。名
Z08_0332A02: 。●七一)一念の工夫もせず。自然にさとるな
Z08_0332A03: り。●(七二)第一の句の心。●(七三)二の句の心也。な
Z08_0332A04: づまずとは。飛行にと▲こほりなき義なり。又馬舟な
Z08_0332A05: どの行きやらぬを。なづむといふとぞ。長秋詠藻に。東
Z08_0332A06: 路やひきもやすめぬ駒のあしの。や〻なつみける身
Z08_0332A07: にこそ有りけれ。若紫に。いはけなきたつの一こゑき
Z08_0332A08: きしより。あしまになつむふねそえならぬ。●(七四)こ
Z08_0332A09: れ空有相卽。三諦圓融の證なり。俗は世俗の諸法なり。
Z08_0332A10: 諦は諦審の義なり。森羅とは。をほくつらなる也。萬
Z08_0332A11: 像とは。一切の法なり。妙玄。一切法トハ。卽是本時。
Z08_0332A12: 森羅俗諦也。(末)一切諸法事也。卽指M(シテ)三千。爲
Z08_0332A13: 森羅。文句。如萬像森羅。凡夫。二乘
Z08_0332A14: 。如來見玉ヘハ。非。而ニM(シテ)ナリ
Z08_0332A15: 玄義。體森羅之色。卽是於空ナリト。卽色
Z08_0332A16: 智。卽空實督ナリ。(末)云森羅者。世人共𪜈其言
Z08_0332A17: 而不-簡深淺。皆指欲界人中五塵。今則不爾。
Z08_0332A18: 七種。皆指M(シテ)權智所照俗境。名森羅
Z08_0332A19: 是則七種森羅不同ナリ已上妙玄第三に。七種の二諦を
Z08_0332A20: 說き給へり云云。○つきてとは。卽の字の心にて。圓敎
Z08_0332B01: の三諦なり。森羅は有也。冥寂は空なり。また中諦を
Z08_0332B02: さとらざれば。空有の二道。融ずる事あたはず。●
Z08_0332B03: (七五)諸法もとより空寂にして。一切の相をはなれ
Z08_0332B04: たり。諸相もしはなるれば。眞空の一理。をのづから
Z08_0332B05: あらはる。しかもまた隔歷の謂にあらず。弘決。四
Z08_0332B06: 二智萬像森然タリ。佛眼種智眞空冥寂タリ。○法
Z08_0332B07: 華玄義。理ナリト。而-貫諸法。諸
Z08_0332B08: 法雖ナリト。莫ト云ヿツカ乎一理。●(七六)眼耳鼻
Z08_0332B09: 舌身意の六識。をの〱次第にさとり。同時にさとる
Z08_0332B10: 也。惠心。六根。六塵自在ナリ。○是第三の
Z08_0332B11: 句の心也。●(七七)不作意にして。さとるなり。禮讚
Z08_0332B12: 。無𪜈領納自然。○是第四句の心也。△以
Z08_0332B13: 下は淨穢の勝劣をあらはす。●(七八)娑婆にありし
Z08_0332B14: 時。隨分に自力をはげまして。さとらんとせしは。いた
Z08_0332B15: づらに勞して。功なかりし事をいひて。かの國の德を
Z08_0332B16: あらはすなり。●(七九)是は坐禪の身儀なり。壁にむ
Z08_0332B17: かひて觀念するを。壁觀といふ。あなうらをとかずと
Z08_0332B18: は。つねに結跏趺坐する事也。○達磨大師。凝住
Z08_0332B19: 壁觀スレハ。無自無他。于六門集祖庭事苑。達磨爲
Z08_0332B20: 西來。未嗣子。面壁冷坐スル者九載。皆謂

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