浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0332A01: | 等ク緣ス二六境ヲ一。名テレ之ヲ爲レ橫ト。前後ニ緣スルレ境ヲ。名テレ之ヲ |
Z08_0332A02: | 爲レ縱ト。●七一)一念の工夫もせず。自然にさとるな |
Z08_0332A03: | り。●(七二)第一の句の心。●(七三)二の句の心也。な |
Z08_0332A04: | づまずとは。飛行にと▲こほりなき義なり。又馬舟な |
Z08_0332A05: | どの行きやらぬを。なづむといふとぞ。長秋詠藻に。東 |
Z08_0332A06: | 路やひきもやすめぬ駒のあしの。や〻なつみける身 |
Z08_0332A07: | にこそ有りけれ。若紫に。いはけなきたつの一こゑき |
Z08_0332A08: | きしより。あしまになつむふねそえならぬ。●(七四)こ |
Z08_0332A09: | れ空有相卽。三諦圓融の證なり。俗は世俗の諸法なり。 |
Z08_0332A10: | 諦は諦審の義なり。森羅とは。をほくつらなる也。萬 |
Z08_0332A11: | 像とは。一切の法なり。妙玄ニ云ク。一切法トハ。卽是本時。 |
Z08_0332A12: | 森羅ハ俗諦也。(末)一切ノ諸法ハ事也。卽指M(シテ)二三千ヲ一。爲二其ノ |
Z08_0332A13: | 森羅ト一。文句ニ云ク。如キ二萬像森羅ノ一。凡夫ハ謂フレ異ト。二乘ハ |
Z08_0332A14: | 爲レ如ト。如來見玉ヘハレ之ヲ。非レ如ニ非レ異ニ。而モ如ニM(シテ)而モ異ナリ。 |
Z08_0332A15: | 玄義ニ云ク。體ス二森羅之色。卽是ヲ於空ナリト一。卽色ハ是レ權 |
Z08_0332A16: | 智。卽空ハ是レ實督ナリ。(末)云二森羅一者。世人共ニ聞𪜈二其言ヲ一。 |
Z08_0332A17: | 而不レ甄二-簡深淺ヲ一。皆指ス二欲界人中ノ五塵ヲ一。今ハ則不レ爾。 |
Z08_0332A18: | 旣ニ七種ノ中ニ。皆指M(シテ)二權智所照ノ俗境ヲ一。名テ爲二森羅ト一。 |
Z08_0332A19: | 是則七種ノ森羅不同ナリ。已上妙玄第三に。七種の二諦を |
Z08_0332A20: | 說き給へり云云。○つきてとは。卽の字の心にて。圓敎 |
Z08_0332B01: | の三諦なり。森羅は有也。冥寂は空なり。また中諦を |
Z08_0332B02: | さとらざれば。空有の二道。融ずる事あたはず。● |
Z08_0332B03: | (七五)諸法もとより空寂にして。一切の相をはなれ |
Z08_0332B04: | たり。諸相もしはなるれば。眞空の一理。をのづから |
Z08_0332B05: | あらはる。しかもまた隔歷の謂にあらず。弘決ニ云ク。四 |
Z08_0332B06: | 眼ト二智ハ萬像森然タリ。佛眼ト種智ハ眞空冥寂タリ。○法 |
Z08_0332B07: | 華玄義ニ云ク。理ハ雖二是レ一ナリト一。而モ能ク統二-貫ス諸法ヲ一。諸 |
Z08_0332B08: | 法雖モレ殊ナリト。莫レ不ト云ヿレ本ツカ二乎一理ニ一。●(七六)眼耳鼻 |
Z08_0332B09: | 舌身意の六識。をの〱次第にさとり。同時にさとる |
Z08_0332B10: | 也。惠心ノ云ク。六根ニ得レ理ヲ。六塵自在ナリ。○是第三の |
Z08_0332B11: | 句の心也。●(七七)不作意にして。さとるなり。禮讚ニ |
Z08_0332B12: | 云ク。無𪜈二心ニ領納一自然ニ知ル。○是第四句の心也。△以 |
Z08_0332B13: | 下は淨穢の勝劣をあらはす。●(七八)娑婆にありし |
Z08_0332B14: | 時。隨分に自力をはげまして。さとらんとせしは。いた |
Z08_0332B15: | づらに勞して。功なかりし事をいひて。かの國の德を |
Z08_0332B16: | あらはすなり。●(七九)是は坐禪の身儀なり。壁にむ |
Z08_0332B17: | かひて觀念するを。壁觀といふ。あなうらをとかずと |
Z08_0332B18: | は。つねに結跏趺坐する事也。○達磨大師ノ云ク。凝住 |
Z08_0332B19: | 壁觀スレハ。無レ自無レ他。出二于六門集一。祖庭事苑ニ云ク。達磨爲ニレ |
Z08_0332B20: | 法ノ西來ス。未レ逢二嗣子ニ一。面壁冷坐スル者九載。皆謂二之ヲ |