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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0121A01: 已上大集經。出入壽命。一息不ルヲ還。卽
Z08_0121A02: 命終已上止觀。人命無常ナリ。一息不レハ
Z08_0121A03: 載長已上潙山禪師警策。念々迅速ナルヿ。一刹
Z08_0121A04: ナリ。轉スレハ卽是來生ナリ。何乃晏然トM(シテ)ンヤ
Z08_0121A05: 已上小經疏鈔。息煖識。相持M(シテ)。是
Z08_0121A06: 命根。一ツモレハ連持。命根卽已上廣雅。蹉跎
Z08_0121A07: 失足也。已上輪は字彙。廻旋也。已上●(五四)爰によ
Z08_0121A08: く眼をつくべし。身と(タマシ井)をわけてしるし給へり。そも
Z08_0121A09: そも。此身は此世ばかりのかりのやどりにして。畢竟
Z08_0121A10: すたる物なり。此靈は生々にめぐりて佛にもなり。地
Z08_0121A11: 獄にもおちぬべきものなり。しかるを人ごとに。た▲
Z08_0121A12: 此身に愛著して。魂の行末をおもひやらず。爰が凡夫
Z08_0121A13: の心のみじかき迷なり。是をおしゆるが佛法の大意
Z08_0121A14: なり。かまへて大事にて侍るぞ。急度心得たまへ。上
Z08_0121A15: 。無常の風一たびふきて。有爲の露ながくきえ
Z08_0121A16: ぬれば。これを曠野にすて。これをとをき山におくる。
Z08_0121A17: 屍はつゐに苔の下にうづもれ。魂はひとり旅の空に
Z08_0121A18: まよふ云云。つちとなり煙となるとは。此身は今にも。一
Z08_0121A19: 筋の息がきるれば。やがてをくりいだしてうづめば。
Z08_0121A20: 野山の土となりてすたり。やけば一むらのけぶりな
Z08_0121B01: りてはつるまでなり。○こほりにむせび。ほのほにむ
Z08_0121B02: せぶとは。神はいかにしてもくちはてぬものにて。八
Z08_0121B03: 寒地獄におつれば。すさまじき氷にむせび。八熱地獄
Z08_0121B04: におつれば。おそろしき火焰にむせぶなり。後のくゐ
Z08_0121B05: とは。後のくやみなり。すでに地獄へおちなば。後悔
Z08_0121B06: すともかひあるまじければ。今かくて息のかよふ中
Z08_0121B07: に。未來の支度をせばやとなり。そのなげきも。とをき
Z08_0121B08: 事にはあらず。出入息の間にある後生なれば。た▲い
Z08_0121B09: まにも死ねば。やがてそのうきめを見るべし。あ〻か
Z08_0121B10: なしきかな。なにとて是ほどに。おどろく心はなきぞ
Z08_0121B11: や。法句譬喩經。人死スレハ(タマシ井)。身墳塚。智
Z08_0121B12: 。愚者已上𣵀槃經。見現世
Z08_0121B13: 。不未來不善苦果已上寒山詩。祇取
Z08_0121B14: 。不來生已上祕藏寶鑰。凡夫盲
Z08_0121B15: 因果。但見眼前。何地獄已上三敎指
Z08_0121B16: 。共千劫之蹉跎。竝一涯貴福已上
Z08_0121B17: 。善惡禍福。追ナリスル。或樂處。或
Z08_0121B18: 苦毒。然M(シテ)ム𪜈。當已上●(五五)
Z08_0121B19: 一生むなしくすぎて。是ぞとおもふ功德をも修せず。
Z08_0121B20: 念佛すれども。安心がきはまらねば。決定往生の恃も

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