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Z0350 三部鈔諺註 縁起 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0007A01: 東國高僧傳第十。釋證賢。字向阿。俗姓源氏。武
Z08_0007A02: 田安藝守時綱子也。官至光祿卿。後入園城寺
Z08_0007A03: 度。善クM(シテ)講演。有於時。無クモ。謁M(シテ)禮阿上人
Z08_0007A04: 淨業。住洛陽淨華院。竊。今世修スル
Z08_0007A05: 淨業者。異論瓜ノ如クニ。法然上人。豈至
Z08_0007A06: 乎。一夜宿M(シテ)眞如堂。感彌陀釋迦。化M(シテ)二僧
Z08_0007A07: ヿヲ蓮宗奧義。又詣M(シテ)嵯峨淸凉寺。重
Z08_0007A08: 。於。宿滯氷釋。因M(シテ)所聞クリ。號-
Z08_0007A09: 歸命本願鈔及西要鈔等。凡ヘテ三部盛于世。又
Z08_0007A10: M(シテ)法然聖光以來授受之旨。授徒玄心。題M(シテ)
Z08_0007A11: 往生至要訣。賢善クス倭歌。俱新撰千載集。貞
Z08_0007A12: 和元年六月初二日示。閱スルヿ世八十三年。坐若干
Z08_0007A13: 夏。已上
Z08_0007A14: 諺註凡例
Z08_0007A15: ○此抄にくはしく科段をわかたん事も。中〱初心
Z08_0007A16: のまどひとなれば。これを略す。
Z08_0007A17: ○此抄。數本を對校するに。かなつかひ常にたがへり。
Z08_0007B01: たやすくあらためがたし。本のま〻これを存す。
Z08_0007B02: ○此抄の連字。みな本據あり。繁をおそれて。こと〲
Z08_0007B03: くは註せず。
Z08_0007B04: ○三部の筆法は。たくみに對句をかまふ。句ごとには
Z08_0007B05: これを註せず。心をさきとして見るべし。
Z08_0007B06: ○此抄の義理尤ふかし。容易に看過すべからず。
Z08_0007B07: ○出處本歌など。此註にもる〻事おほく侍らん。參考
Z08_0007B08: すべし。
Z08_0007B09: ○此七册の文體は。おほく源氏物語の詞をうつし給
Z08_0007B10: へり。詞ごとには。註するにいとまなし。和字の傍
Z08_0007B11: に源語としるす。
Z08_0007B12: ○和語の字は。萬葉。日本記等に依てしるす。
Z08_0007B13: ○此註の內に。大師とばかり有るは。善導大師なり。上
Z08_0007B14: 人とばかりは。法然上人。あるひは向阿上人なり。釋
Z08_0007B15: といひ。疏とばかりは。善導の御釋なり。
Z08_0007B16: ○和語の註は。源氏の諸抄をたづね。そのほか。慥なる
Z08_0007B17: 歌書を考てしるし侍りぬ。是も詞ごとには。その抄
Z08_0007B18: の名を出さず。
Z08_0007B19: ○此註に。源氏物語を引事侍るに。その卷の名ばかり
Z08_0007B20: をしるす。和歌集も略してしるす。

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