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J2920 川越蓮馨寺志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J20_0109A01: 閻魔堂脱衣婆 寶曆十一巳年松山氏新規建立
J20_0109A02: 什具新古
J20_0109A03: 彌陀佛畵 惠心僧都筆と云
J20_0109A04: 三尊彌陀影像 同筆
J20_0109A05: 楞嚴經一部 感譽上人所持
J20_0109A06: 善光寺如來 信州の影容とも又甲府を摸すとも云ふ
J20_0109A07: 一説に此二品は北條氏康川越合戰の時上杉家起立
J20_0109A08: し寺にありし鐘應永所鑄其外數十の寶物を奪取て其中
J20_0109A09: の數品を大道寺へ賜りしを寶池院禪尼所持ののち
J20_0109A10: 當山に寄附ありしと云
J20_0109A11: 中將姬筆稱讃淨土經一卷
J20_0109A12: 縫八大羅漢畵一幅
J20_0109A13: 此二品は武州瀨多谷城主吉良左兵衞督昔奧州にあ
J20_0109A14: りし時より所持其後家臣大平陸奧守に賜りしを北
J20_0109A15: 條家へ聟と成られし時數品を進上ありしその隨一
J20_0109A16: なりしを氏直寶池院尼の念佛信受をしられければ
J20_0109A17: 當寺へ賜りしとなり
J20_0109B18: 或云經の本書は天正十八年上方勢亂入の時奪取ら
J20_0109B19: れ今これある經は其のち寫傳の本なりと云
J20_0109B20: 又一説には氏康の息女甘繩城主北條左衞門大夫綱
J20_0109B21: 成室大頂院禪尼寫されし經廿部あり是を感譽上人
J20_0109B22: に進せられしを諸檀林いまだ十八と定まらざりし前也の開山の上人
J20_0109B23: 達の中平生朋友の方へ感譽より進上有ければ諸山
J20_0109B24: に中將姬の書といへる經あまたあり實は大頂院尼
J20_0109B25: の筆なりと云また其のち笠原新六郞が母も念佛信
J20_0109B26: 受の尼にてそれを寫し後生佛果のために仕立られ
J20_0109B27: しを感譽上人へ送られしとあり然るを又他寺へそ
J20_0109B28: れそれ分布せられける是をも中將姬の筆といひな
J20_0109B29: らはせしとなり
J20_0109B30: 弘法大師筆六字名號
J20_0109B31: 是は大師の筆を江戸愛宕中興俊賀贈僧正六十幅寫
J20_0109B32: されし中と云又一説には此名號は大師の正筆なり
J20_0109B33: とも又は幡隨上人當山に所化たりし日大師の筆を
J20_0109B34: 敷うつしに百幅一字三禮に寫され夫を法縁俗信の

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