浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0734A01: | ハ此時土井大炊頭ヘ御預終家人ト成松平左門ト號ス |
J19_0734A02: | 本庄因幡守微少ノ時因幡守姉ヲ妻トス土井周防守代 |
J19_0734A03: | ニ出奔ス其後因幡守口入ニテ加賀家ヘ從仕ス然ニ左 |
J19_0734A04: | 門カ子暴惡ヲ振廻故老中ヨリ因幡守ヘ内意有之ニ付 |
J19_0734A05: | 潜ニ招テ是ヲ害セントス然レトモ加州ヨリ扶持賜ル者 |
J19_0734A06: | 一旦ノ屆モナク我意ノ由不興有故左門モ加州ニ居タ |
J19_0734A07: | マラズ暇ヲ取其後十日程過テ左門ハ頓死ス次男ハ本 |
J19_0734A08: | 多中務大輔家ニ從仕ス |
J19_0734A09: | 聞見錄松平周防守家臣石川新兵衞記上總守樣御母おちやあさまかな |
J19_0734A10: | や殿とも申つる子細は遠州金谷といふ所の百姓の中 |
J19_0734A11: | 申分にて一人殺れ其妻悲しさのあまり御目安をかつ |
J19_0734A12: | き路次ばたに居たるを 家康樣御覽して樣體御尋非 |
J19_0734A13: | 分申かけたる百姓罪科に被仰付御殺させ御目安かつ |
J19_0734A14: | きたる女房則濱松へ召連御手かかりて上總守樣御誕 |
J19_0734A15: | 生 |
J19_0734A16: | 土屋平八郞家譜云民部少輔忠直甲州士土屋右衞門昌 |
J19_0734A17: | 恒か二男也中略いかなる故にや阿茶局養子となる |
J19_0734B18: | 以貴小傳云阿茶の局はすちめ詳ならす |
J19_0734B19: | 或説に遠江國金谷村といふ所のいやしき者の妻也 |
J19_0734B20: | 八といひしと云此所の代官某阿茶かみめよきに心をかけて |
J19_0734B21: | 我物にせんと思ひけれはつまの男に非法をほせて |
J19_0734B22: | ころし阿茶を奪ひとれり阿茶是に隨はす三つにな |
J19_0734B23: | りし娘をいだきひそかにのがれ出濱松の城にかけ |
J19_0734B24: | 入おまへに參りて訴へ歎きければやがて代官をめ |
J19_0734B25: | して糺明せられ罪科に行れたりさて阿茶はみうち |
J19_0734B26: | に召置かれてつかはせ給ひしと云 |
J19_0734B27: | 第六の御子辰千代殿第七の御子松千代殿をうめり松 |
J19_0734B28: | 千代殿はうせ給ひぬ一にはふた子にておはせしと云ふ辰千代殿をひたた |
J19_0734B29: | せ給ひて上總介忠輝卿と申す四位の少將にて越後國 |
J19_0734B30: | 高田を賜はらせらる七十五萬石是より先花井庄九郞と云 |
J19_0734B31: | し者介殿の御心にかなひ出頭して後には御家老にか |
J19_0734B32: | ずまへられ受領して遠江守になる局の娘をあはせて |
J19_0734B33: | 權勢肩をならべる者なし其子主水正義雄も近く仕へ |
J19_0734B34: | 參らす元和元年介殿罪かうふり給ひしかは主水も誅 |