浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0613A01: | 按るに當山にて松蔭の硯と稱するは此硯なるべし |
J19_0613A02: | 此硯鎌倉三代將軍後北條家に傳はりしを經時執權 |
J19_0613A03: | の時記主禪師に歸依せられしかは蓮華寺を佐介谷 |
J19_0613A04: | に建らるるの後布施物として送られしを當山に傳 |
J19_0613A05: | へしなりさるを宗門にて松蔭硯の事舜昌法印か大 |
J19_0613A06: | 師の傳しるせし時傳文にしるせしかばさては此硯 |
J19_0613A07: | なんめりと後世に及ひて名付しを又其のち松蔭硯 |
J19_0613A08: | 大師より聖光に讓與光より記主に傳へしと附會せ |
J19_0613A09: | しなるべし大師入滅前後圓頓戒並宗門の傳法は光 |
J19_0613A10: | 師其宗をえられしかと什具遺財等に至りては源智 |
J19_0613A11: | 信空湛空などの外光明寺に傳へられし事他書に見 |
J19_0613A12: | えす當山の硯恐らくは此硯なるべし同し平氏所傳 |
J19_0613A13: | なればかの重衡卿の硯と混同せしとしらるかの松 |
J19_0613A14: | 蔭硯實器は大和國當麻寺に納庫のむね近世諸實錄 |
J19_0613A15: | にものせたり或は此硯は次にある所の政子所持と |
J19_0613A16: | 云は此硯の事にて前條三面の中か |
J19_0613A17: | 硯 菅相公の所傳と云 又一説に金澤越後守菅公の |
J19_0613B18: | 硯なりとて家に傳はりしを奉納せりと |
J19_0613B19: | 硯 二位平政子前所持 是は大師へ念佛安心祈禱の |
J19_0613B20: | 事尋遣はされし後大師より返翰送らせられしより |
J19_0613B21: | 常に念佛に歸依し名號を書給ひしを家に傳ける經 |
J19_0613B22: | 時記主上人に歸依數品寄附の其一也と云 |
J19_0613B23: | 大文字彌陀の名號 長サ九間廣サ九尺許一幅 |
J19_0613B24: | 弘法大師筆是を佐野の名號と云安房國佐野金胎寺 |
J19_0613B25: | の什寶なり大師佐野の砂塲にて下書をかかれし故 |
J19_0613B26: | に名とす里見義康かの寺より當山へ納と云又慈照 |
J19_0613B27: | 院義政公當國長谷寺再建の時東國の諸寺院靈寶を |
J19_0613B28: | 一覽の事ありし時ひそかにかの寺へ寺産を送りて |
J19_0613B29: | 觀音利生の謝施として長谷寺慈照院へ賜りしを本 |
J19_0613B30: | 山と定むるに及ひて奉納せしとも云 |
J19_0613B31: | 又一説には長谷寺始眞言宗也佐野金胎寺弟子住職 |
J19_0613B32: | の事有しにかの僧持來り慈照院に傳へしを改宗し |
J19_0613B33: | 當山を本寺と仰ぎし献進のしるしに永く當山の什 |
J19_0613B34: | 寶とせりとも云 |