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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0327A01: 潮海善蓮社念譽
J19_0327A02:
J19_0327A03: ○鑑蓮社
J19_0327A04: 常憲院殿御長女鶴姬君貞享二丑年二月廿二日紀伊中
J19_0327A05: 納言綱敎卿へ御入輿寶永元申年四月十二日逝去御年廿八
J19_0327A06: 御當山へ御入棺御法號明信院殿澄譽惠鑑光耀大姊と
J19_0327A07: 名く御位牌はしめは大方丈に安置後般舟三昧殿紀伊
J19_0327A08: 家より建立秀蓮社と名く後衍譽大僧正の時に至り御
J19_0327A09: 法諱の一字により改稱す
J19_0327A10: 貞恭院殿俊岳院殿御相殿
J19_0327A11: △車折社 境内に安置 前に出
J19_0327A12: 世代
J19_0327A13: 白泉秀蓮社卓譽享保廿ノ正月六日 白音敬蓮社慶譽寬延二ノ二月四日 俊道白蓮社辨譽寬政六ノ十月八日 俊學識蓮社眞譽寬政十ノ七月廿三日 俊達性蓮社法譽寬政十二ノ六月八日 託堂生蓮社台譽文化八ノ十一月十二日
J19_0327B14: 玉堂便蓮社方譽 眞隨忍蓮社澂譽
J19_0327B15:
J19_0327B16: 後の岡上に一亭あり九層臺挑旭亭と名くもと此地は
J19_0327B17: 當山乾の方に當れる一阜なり四望限なし
J19_0327B18: 挑旭亭は鑑蓮社の正後にして松學二蓮社に預流の
J19_0327B19: 岡なりそのかみ武野の廣莫たる中萬戸四衢の央に
J19_0327B20: して當山開興ありしより長松茂林南北に欝翠せる
J19_0327B21: を伐蕩し靈廟を崇藏の御時一岡を乾隅に損せすし
J19_0327B22: て麓に幽院を建その中に於て當社より此岡臺に登
J19_0327B23: れり臺上より望は雪盛夏に積る富峯は求めすして
J19_0327B24: 浮出し月重雲を離るる總山は向はすして翠黛たり
J19_0327B25: 况や幾邦の船艇は鷗鷺の如く波に飛駿馭の車馬は
J19_0327B26: 進退に隨つて路をゆくかの洞庭の水雲江湖の勝景
J19_0327B27: に相向ひなんにも及はんものか岡上の一亭を挑旭
J19_0327B28: と名け阪曲の臺九層といふ是貫主大僧正熏公の佳
J19_0327B29: 唱とそ故に今十二景を題す
J19_0327B30: 亭上旭輝 蓮社鳴磬 東叡凝靄 海門皎月

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