浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J18_0558A01: | 譽典常上人蔡華樓淨室に自盡す是れ一山大衆の紛擾 |
J18_0558A02: | を調理する能はさりしを以て自から其責を明にせる |
J18_0558A03: | ものなり是に於て深く感する所あり天保三年三月縁 |
J18_0558A04: | 山の學席を辭し再ひ京師に游び或は名山靈地を訪ひ |
J18_0558A05: | 或は名師高德と法門を談し二利の行怠ることなし同六 |
J18_0558A06: | 年四月知恩院聽譽大僧正の強招辭することを得す終に |
J18_0558A07: | 内役常侍の職に就く同七年十二月大阪一心寺の事に |
J18_0558A08: | 關し公障に觸れ大僧正職を退き師亦三都追放の身と |
J18_0558A09: | なる是を以て尾州知多郡緖川村善導寺に隱棲し居る |
J18_0558A10: | こと七年其間淨業の餘暇を以て佛典の講説訪客の應接 |
J18_0558A11: | 子弟の敎導に努む道俗の歸仰頗る厚し同十四年四月 |
J18_0558A12: | 錫を江州草津覺善寺に移すや京師の學徒歡び迎へ敎 |
J18_0558A13: | を請ふもの日日に加はり遂に寺舍の狹隘を感し新に |
J18_0558A14: | 一宇を增築するに至れり師書を講せんとするや先つ |
J18_0558A15: | 一部の大綱を圖解し之を聽者に頒つを例となせり師 |
J18_0558A16: | 草津在錫中舊友の明師より懇切なる注意を與へ興律 |
J18_0558A17: | の企圖を慫慂せしものありしと云ふ弘化三年二月病 |
J18_0558B18: | 起りしも金典の講説一日も廢することなし法弟等數數 |
J18_0558B19: | 休養を勸むれとも聽かす病勢日增意に起たさるを知 |
J18_0558B20: | るや四月廿五日を以て廢講し門人信徒を集めて遺言 |
J18_0558B21: | 法話をなし爾後稱佛引接の想に住して餘事を交へず |
J18_0558B22: | 同年五月十五日寂を示す時に歳五十二。師華頂門主 |
J18_0558B23: | の殊遇を蒙ること終始變せす殊に門主殿下師か官譴の |
J18_0558B24: | 身なるを憐み之か回光に尊慮を回し給ひしも惜哉赦 |
J18_0558B25: | 免官許の下りしは歿後七日なりしと云ふ。著書に四 |
J18_0558B26: | 書一月。五經六旬。千志錄詩集茂水集歌集淨土宗入門知 |
J18_0558B27: | 方等あり。 |
J18_0558B28: | 無一慧頓和上畧傳 |
J18_0558B29: | 師諱慧頓。號圓蓮社融譽戒阿。三州矢作邑人。年十 |
J18_0558B30: | 有一。投大阪阿彌陀池和光寺辨譽上人出家。志學之 |
J18_0558B31: | 後。掛錫東都靈巖寺。傳宗法祕要。往來京師浪華。 |
J18_0558B32: | 受經歷典壽兩師指敎。又聞德本行者道風。詣勝尾草 |
J18_0558B33: | 庵。仰敎誨一夏。道芽增長。頓捨世務。就和州法隆 |
J18_0558B34: | 寺北室院叡辨和上。受沙彌戒。於同國高市郡越邑稱 |