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J2620 以八上人行状記 素信 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0785A01: に熟して嚴鳥光明院以八寺に入り沙門となる此故
J17_0785A02: に開祖上人の恩海尤ふかし然るに前住素信上人古
J17_0785A03: 記を訂し其行狀を漢字に記し次に恕信上人これを
J17_0785A04: 和字に譯し漸く全備におよふといへども未だ上木
J17_0785A05: の擧なし殊に美作誕生寺淨土復宗再興の一件は寺
J17_0785A06: にも傳はらす故に素恕兩上人の筆端にも洩たり
J17_0785A07: 縁山江戸の增上寺掛錫の時寶曆十年の夏廻向院にて誕生
J17_0785A08: 寺元祖大師自作の尊像開帳の折から日參せりその
J17_0785A09: 因によつて此事あらはれ彼寺の本縁起を拜寫す仍
J17_0785A10: て開祖上人是等の大功遂に烏有に歸せん事を歎き
J17_0785A11: 兼て諸書を尋討しこれを梓に壽して永世に弘傳し
J17_0785A12: 恩海の一滴に報はん事をねかふ茲に於て彼艸稿を
J17_0785A13: 尾陽八事山空華尊者に呈し挍正を乞奉る尊者快よ
J17_0785A14: く其請を可したまふて能事畢れりが素望ここに
J17_0785A15: 至りて滿そくしぬ以來此書を一度も見聞の輩は明
J17_0785A16: 神の擁護上人の實行に薰し專修念佛の門に入たま
J17_0785A17: はん事を希ものなり。
J17_0785B18:
J17_0785B19: 安永八己亥九月十四日
J17_0785B20: 洛北大原古知谷阿彌陀寺現住兼梅畑
J17_0785B21: 道故院 信阿宅亮 謹識

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