浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0785A01: | に熟して嚴鳥光明院以八寺に入り沙門となる此故 |
J17_0785A02: | に開祖上人の恩海尤ふかし然るに前住素信上人古 |
J17_0785A03: | 記を訂し其行狀を漢字に記し次に恕信上人これを |
J17_0785A04: | 和字に譯し漸く全備におよふといへども未だ上木 |
J17_0785A05: | の擧なし殊に美作誕生寺淨土復宗再興の一件は寺 |
J17_0785A06: | にも傳はらす故に素恕兩上人の筆端にも洩たり |
J17_0785A07: | 予縁山江戸の增上寺掛錫の時寶曆十年の夏廻向院にて誕生 |
J17_0785A08: | 寺元祖大師自作の尊像開帳の折から日參せりその |
J17_0785A09: | 因によつて此事あらはれ彼寺の本縁起を拜寫す仍 |
J17_0785A10: | て開祖上人是等の大功遂に烏有に歸せん事を歎き |
J17_0785A11: | 兼て諸書を尋討しこれを梓に壽して永世に弘傳し |
J17_0785A12: | 恩海の一滴に報はん事をねかふ茲に於て彼艸稿を |
J17_0785A13: | 尾陽八事山空華尊者に呈し挍正を乞奉る尊者快よ |
J17_0785A14: | く其請を可したまふて能事畢れり予が素望ここに |
J17_0785A15: | 至りて滿そくしぬ以來此書を一度も見聞の輩は明 |
J17_0785A16: | 神の擁護上人の實行に薰し專修念佛の門に入たま |
J17_0785A17: | はん事を希ものなり。 |
J17_0785B18: | 旹 |
J17_0785B19: | 安永八己亥九月十四日 |
J17_0785B20: | 洛北大原古知谷阿彌陀寺現住兼梅畑 |
J17_0785B21: | 道故院 信阿宅亮 謹識 |