浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0430A01: | 於至誠ト●史記項籍本紀云我何面目見之又吳 |
J16_0430A02: | 季重ガ與魏太子牋ニ見ユ |
J16_0430A03: | ●大和ノ所所ノ市塲ノ中ニ添上郡立ノ市是其最初トカヤ云 |
J16_0430A04: | さる程に。光陰程なくうつりて。春夏もすぎにけ |
J16_0430A05: | り。八月の末に。聊なやむ事ありけるが。九月一 |
J16_0430A06: | 日。そらに音樂を聞て後。更に苦痛なく。身心安樂 |
J16_0430A07: | なり。四日の後夜に沐浴して。やうやく臨終の用意 |
J16_0430A08: | をなす。諸人また群集する事。盛なる市のことし。 |
J16_0430A09: | すでに巳尅に至るに。上人彌陀來迎の三尊。化佛菩 |
J16_0430A10: | 薩の形像を。一補に圖繪せられて。秘藏し給ける |
J16_0430A11: | を。蓮生洛陽より。武州へ下けるとき。給はりたり |
J16_0430A12: | けるを懸奉りて。端座合掌し。高聲念佛熾盛にし |
J16_0430A13: | て。念佛と共に息とどまる時。口より光を放つなが |
J16_0430A14: | さ五六寸ばかりなり。紫雲靉靆として音樂髣髴た |
J16_0430A15: | り。異香芬郁し。大地震動す。奇瑞連綿として。五 |
J16_0430A16: | 日の卯時にいたる。翌日子尅に入棺のとき。又異香 |
J16_0430A17: | 音樂等の瑞さきのことし。卯時にいたりて。紫雲西 |
J16_0430B18: | より來て。家の上にとどまる事。一時あまりあり |
J16_0430B19: | て。西をさして去ぬ。これらの瑞相等。遺言にまか |
J16_0430B20: | せて。聖覺法印の許へ。註しをくりけり。往生の靈 |
J16_0430B21: | 異。すこぶる比類まれ成事になん侍ければ。實に上 |
J16_0430B22: | 品上生の往生。うだがひなしとぞ申あひける。 |
J16_0430B23: | 畫圖 |
J16_0430B24: | ●四日ノ後夜ニ見聞ニ四日トハ十四日ナルベシ十 |
J16_0430B25: | ノ字落ルナリトテ東鑑ノ説ヲ出セリ按スルニ九卷 |
J16_0430B26: | 傳及系圖等皆四日トイヘリ●一鋪ハ一幅ノ心ナ |
J16_0430B27: | リ第六卷ニ注シヌ一説ニ元久二年武州ヘ進發ノ時 |
J16_0430B28: | 此像ヲ賜フト光明寺縁起此像當時尚存シテ嵯峨ノ棲霞 |
J16_0430B29: | 寺ニ留リ親鸞ノ記文アリ彼ノ記ニハ蓮生カ夢見ル所ノ迎接ノ相ヲ上人圖セシメ給フノ像ナ |
J16_0430B30: | リト云親リ是レヲ拜スルニ數多ノ聖衆來迎引接ノ |
J16_0430B31: | 相ヲ圖シテ上ニハ彌陀經ヲ題書シ下ニハ黑衣法師 |
J16_0430B32: | ノ像ノ聖衆ノ迎接ニ預ル相ヲ繪カケリ按スルニ元 |
J16_0430B33: | 久元年畫像ノ御前ニテ發願ノ偈ヲ結ブトアルハ別 |
J16_0430B34: | ノ像ナルニヤ●靉靆ハ萬葉ニタナビクトヨメリ字 |