浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J16_0104A01: | 入般涅槃已上此説ノ如ナレハ誕生ノ年ヨリ入滅ノ |
| J16_0104A02: | 年ニ至ルマテハ八十一年ナリ然ニ敎時諍云唯以 |
| J16_0104A03: | 八月入胎二月入滅若加餘年成八十二亦以四 |
| J16_0104A04: | 月出生二月涅槃若取滿年乃七十九若約減月 |
| J16_0104A05: | 是八十年是三説本無違害ト今此判ニ依ニ八十年 |
| J16_0104A06: | ノ説ハ蓋減月ニ約スルナラン●慈雲ハ法華云慈意 |
| J16_0104A07: | 玅大雲●法水ハ無量義經云善男子法譬如水能 |
| J16_0104A08: | 洗垢穢乃至其法水者亦復如是能洗衆生諸煩惱 |
| J16_0104A09: | 垢●二千餘回トハ佛ノ入滅ハ周ノ穆王五十三年 |
| J16_0104A10: | ニ當ル即本邦神武帝十一年ニ至マテ三百年ヲ經タ |
| J16_0104A11: | リ此ヨリ後二條華園帝ノ比マテハ凡又千九百四五 |
| J16_0104A12: | 十年ヲ歷タリサレハ此傳述作ノ比マテハ二千二百 |
| J16_0104A13: | 四十餘年ニ及ヘリ故ニ二千餘回ト云リ |
| J16_0104A14: | ●釋氏宮者迦毗羅衛城也伽耶此云山城去菩提道塲約二十里●拘尸那此云角城其城三角也舊曰阿利羅跋提河新曰阿恃多伐底河此言無勝 |
| J16_0104A15: | 敎門しなことに。利益これまちまちなり。そのなか |
| J16_0104B16: | に聖道の一門は。穢土にして自力をはげまし。濁世 |
| J16_0104B17: | にありて得道を期す。但おそらくは。とき澆季に及 |
| J16_0104B18: | て二空の月くもりやすく。こころ塵縁にはせて三惡 |
| J16_0104B19: | のほのほまぬかれかたし。煩惱具足の凡夫。順次に |
| J16_0104B20: | 輪廻の里を出ぬべきは。ただこれ淨土の一門のみな |
| J16_0104B21: | り。これにつきて。諸家の解釋蘭菊美をほしきまま |
| J16_0104B22: | にすといへとも。唐朝の善導和尚。彌陀の化身とし |
| J16_0104B23: | て。ひとり本願の深意をあらはし。我朝の法然上 |
| J16_0104B24: | 人。勢至の應現として。もはら稱名の要行をひろめ |
| J16_0104B25: | たまふ。和漢國ことなれとも化導一致にして。男女 |
| J16_0104B26: | 貴賤信心を得やすく。紫雲異香往生の瑞すこふるし |
| J16_0104B27: | げし。念佛の弘通ここに尤さかんなりとす。 |
| J16_0104B28: | ●澆季ハ任彥昇ガ王文憲集序ニ宋末百王澆季李周 |
| J16_0104B29: | 翰ガ注ニ謂末世浮薄也●二空ノ月トハ煩惱所知 |
| J16_0104B30: | ノ二障ヲ斷シテ人法二空ノ眞理ヲ悟ル唯識論等眞理ハ |
| J16_0104B31: | 月ノ如ク苦集ハ雲ノ如シトイヘリ集解●塵縁ハ六塵 |
| J16_0104B32: | ノ境色聲香味觸法是也是心ノ所縁トナテ煩惱ヲ生 |