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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0117A01: をいふなり。無畏女經。釋迦如來上足弟子。已上
Z08_0117A02: 付法傳纂解。蓋弟子師之足。其
Z08_0117A03: ナル上足。或高足已上釋名。頴川
Z08_0117A04: 頴水也。已上皇甫謐高士傳。許由。字
Z08_0117A05: 武仲。堯聞天下而讓。乃退中岳頴水
Z08_0117A06: 之陽。箕山之下。堯又召九州。由不
Z08_0117A07: ヿヲ。洗頴濱。時巢父牽ント
Z08_0117A08: 。見フヲ一レ。對。堯欲M(シテ)
Z08_0117A09: ント九州。惡クムヿヲ。是。巢父
Z08_0117A10: 。子若高岸幽谷ニハ。人道不ンハ。孰
Z08_0117A11: 。子故浮游M(シテ)レテント名譽。汙ストテ
Z08_0117A12: 。牽上流シム于弘〓九之一。文選五十五演連珠●(三五)
Z08_0117A13: 進ては正師にた▲し。退ては正敎をかんがへ。所說み
Z08_0117A14: な師承にして。聊爾なき事をあかす。○これがよき鏡な
Z08_0117A15: り。今の世には。た▲すべき正師こそまれなりとも。三
Z08_0117A16: 代上人御製作の書は。いくらも流布すれば。よく〱
Z08_0117A17: それをよみかんがへて。みづから安心を決し。起行を
Z08_0117A18: た▲すべし。しかるに世の念佛者は。明師にもたづね
Z08_0117A19: ず。その書も見ず。安心のひがむも。ことはりなり。●
Z08_0117A20: (三六)天性はむまれつきをいふ。○かたくなは。日本
Z08_0117B01: 紀に。愚癡の二字を點ぜり。○をろそかは。疎懶なり。
Z08_0117B02: ○才は文才。○智は智解なり。これ謙退の詞なり。○
Z08_0117B03: 孝經。父子之道天性也。已上●(三七)かたはら
Z08_0117B04: いたくとは。卑下の詞なり。源氏に。かたはらいたし
Z08_0117B05: とき〻けりなとあり。おかしき事。はづかしき事。又は
Z08_0117B06: 笑止なる事にもいふ詞なり。片腹いたむほどなるを
Z08_0117B07: いふなり。花鳥河海○ねんごろとは。慇懃の字なり。法花
Z08_0117B08: 。汝已慇懃。豈得ンヤルヿヲ已上
Z08_0117B09: をのづからは。自然の字なれとも。爰にてはもしはと
Z08_0117B10: いふ心なり。○利益も侍らんとは。佛も我見是利故說
Z08_0117B11: 此言とのたまへり。淨心誡觀。或時多言
Z08_0117B12: 寂默。知ルヲ法師。見ルヘシ
Z08_0117B13: 。若ンハ機性。不スト智德。同鈔
Z08_0117B14: 多言者。有益須也。寂默者。無M(シテ)益而止也。已上
Z08_0117B15: わたくしありとは。利をみてとかざるは私なり。序分
Z08_0117B16: 。法澤無私。我曹蒙已上●(三八)すでに
Z08_0117B17: 願海の㡳をかたぶけて。下機の往生をす〻む。その
Z08_0117B18: 心行のありさま。あまりたやすくして。淺近なるに似
Z08_0117B19: たれば。をろかなるものはあざけるべし。楊雄解嘲
Z08_0117B20: 。以鴟梟而笑鸞鳳。執蝘螋而嘲ルト龜龍

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