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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0114A01: せる抄物なるべし。●(二五)具には念佛往生修行門
Z08_0114A02: といふ。起行をす〻むる書なるべし。●(二六)三心の
Z08_0114A03: 法門等なり。●(二七)修行門。世の中の念佛者。故
Z08_0114A04: 上人の御流とは。申あひて侍れども。上人の御義には。
Z08_0114A05: なかりし事どもを。申みだり侍るこそ不便に侍れ。故
Z08_0114A06: 上人辨阿にをしへ給ひしは乃至。此念佛は。決定往生
Z08_0114A07: の行なりと。信をとりぬれば。自然に三心は具足して。
Z08_0114A08: 往生するぞと。やす〱と仰られ侍りしなり。もしこ
Z08_0114A09: れ。ならはぬ事を。ならひたりといひ。仰られぬ事を。仰
Z08_0114A10: られたりと申侍らば。三世の諸佛。十方の菩薩。ことに
Z08_0114A11: はたのみたてまつる所の釋迦。彌陀。觀音。勢至。善導聖
Z08_0114A12: 靈。念佛守護の梵天帝釋等の。御あはれみなくして。現
Z08_0114A13: 世後世かなはぬ身となり侍らん已上。出繪詞傳第四十六遐方と
Z08_0114A14: は。とをき處なり。終古は。爰にては古より今の事と
Z08_0114A15: 見ゆ。したしく製作の書にむかへば。直に對面して。そ
Z08_0114A16: の說をきくに同じ。滅後の今も。在世のむかしも。かは
Z08_0114A17: る事なし。九州のとをき方も。ちかきがごとしとなり。
Z08_0114A18: よろこびは。その書をみる事をよろこぶなり。うらみ
Z08_0114A19: は。對面せざるうらみなり。終のかは決定かなのかな
Z08_0114A20: り。○演義鈔。冀クハ遐方終古。皆若面會已上楊子
Z08_0114B01: 長楊。遐方疏俗。註。遐疏皆遠
Z08_0114B02: 也。已上左思吳都。藏於終古。而未(サトラ)於前
Z08_0114B03: (カウ)也。註。終古永古也。已上楚辭。與
Z08_0114B04: 此終。徐氏。古之所。來日之無窮也。周
Z08_0114B05: 禮考工記。輪(ハナハタ)(ヒクシケレハ)則於馬。終古(トコシナヘニ)カ如(サカ)。註齊人
Z08_0114B06: 之言。終古ンカ也。已上●(二八)三心要集は世
Z08_0114B07: に流布す。修行門はいまだ見ず。いづかたにありとも
Z08_0114B08: きかず。○なを此外に鎭西上人御製作の物。當世おほ
Z08_0114B09: く流布す。たづねみるべし●(二九)此聖たちとは。聖
Z08_0114B10: 覺法印。聖光上人の事なり。○その身からとは。器量の
Z08_0114B11: 事なり。○人にすぎてとは。諸人にすぐる〻義なり。○
Z08_0114B12: さること〻は。いふにをよばず。世にかくれなき事な
Z08_0114B13: ればなり。○それ智解むねにみちても。道心なき人は。
Z08_0114B14: 他をそこなふ失あり。おそろしき事なり。道心ありて
Z08_0114B15: も。智解なき人は。經釋にくらければ。師とするにたら
Z08_0114B16: ず。智道かねてそなはり給へるは。ありがたき事な
Z08_0114B17: り。●(三〇)かくたしかなる人の。しかも誓言をたて
Z08_0114B18: 給へる事なれば。世にたのもしきなり。又いづれも一
Z08_0114B19: 宗の學生にして。智道ふかき御身の。わが大師と稱し
Z08_0114B20: て。おの〱上人をうやまひ。その御義をたがへじと

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