浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0114A01: | せる抄物なるべし。●(二五)具には念佛往生修行門 |
Z08_0114A02: | といふ。起行をす〻むる書なるべし。●(二六)三心の |
Z08_0114A03: | 法門等なり。●(二七)修行門ニ云ク。世の中の念佛者。故 |
Z08_0114A04: | 上人の御流とは。申あひて侍れども。上人の御義には。 |
Z08_0114A05: | なかりし事どもを。申みだり侍るこそ不便に侍れ。故 |
Z08_0114A06: | 上人辨阿にをしへ給ひしは乃至。此念佛は。決定往生 |
Z08_0114A07: | の行なりと。信をとりぬれば。自然に三心は具足して。 |
Z08_0114A08: | 往生するぞと。やす〱と仰られ侍りしなり。もしこ |
Z08_0114A09: | れ。ならはぬ事を。ならひたりといひ。仰られぬ事を。仰 |
Z08_0114A10: | られたりと申侍らば。三世の諸佛。十方の菩薩。ことに |
Z08_0114A11: | はたのみたてまつる所の釋迦。彌陀。觀音。勢至。善導聖 |
Z08_0114A12: | 靈。念佛守護の梵天帝釋等の。御あはれみなくして。現 |
Z08_0114A13: | 世後世かなはぬ身となり侍らん已上。出二繪詞傳第四十六ニ一遐方と |
Z08_0114A14: | は。とをき處なり。終古は。爰にては古より今の事と |
Z08_0114A15: | 見ゆ。したしく製作の書にむかへば。直に對面して。そ |
Z08_0114A16: | の說をきくに同じ。滅後の今も。在世のむかしも。かは |
Z08_0114A17: | る事なし。九州のとをき方も。ちかきがごとしとなり。 |
Z08_0114A18: | よろこびは。その書をみる事をよろこぶなり。うらみ |
Z08_0114A19: | は。對面せざるうらみなり。終のかは決定かなのかな |
Z08_0114A20: | り。○演義鈔ノ序ニ云ク。冀クハ遐方終古。皆若二面會一。已上楊子 |
Z08_0114B01: | 雲カ長楊ノ賦ニ云ク。遐方疏俗ト。註ニ濟カ曰ク。遐疏ハ皆遠キ |
Z08_0114B02: | 也。已上左思カ吳都ノ賦ニ云ク。藏テ二理ヲ於終古ニ一。而未レ寤二於前 |
Z08_0114B03: | 覺一也。註ニ劉カ曰ク。終古ハ猶シ二永古ノ一也。已上楚辭ニ云ク。與レ |
Z08_0114B04: | 此終レ古ヲ。徐氏カ曰ク。古之所レ終ル。來日之無キレ窮也。周 |
Z08_0114B05: | 禮考工記ニ云ク。輪己卑則於レ馬。終古登カ如レ陁ニ。註ニ齊人 |
Z08_0114B06: | 之言ハ。終古ハ猶シレ言ンカレ常ト也。已上●(二八)三心要集は世 |
Z08_0114B07: | に流布す。修行門はいまだ見ず。いづかたにありとも |
Z08_0114B08: | きかず。○なを此外に鎭西上人御製作の物。當世おほ |
Z08_0114B09: | く流布す。たづねみるべし●(二九)此聖たちとは。聖 |
Z08_0114B10: | 覺法印。聖光上人の事なり。○その身からとは。器量の |
Z08_0114B11: | 事なり。○人にすぎてとは。諸人にすぐる〻義なり。○ |
Z08_0114B12: | さること〻は。いふにをよばず。世にかくれなき事な |
Z08_0114B13: | ればなり。○それ智解むねにみちても。道心なき人は。 |
Z08_0114B14: | 他をそこなふ失あり。おそろしき事なり。道心ありて |
Z08_0114B15: | も。智解なき人は。經釋にくらければ。師とするにたら |
Z08_0114B16: | ず。智道かねてそなはり給へるは。ありがたき事な |
Z08_0114B17: | り。●(三〇)かくたしかなる人の。しかも誓言をたて |
Z08_0114B18: | 給へる事なれば。世にたのもしきなり。又いづれも一 |
Z08_0114B19: | 宗の學生にして。智道ふかき御身の。わが大師と稱し |
Z08_0114B20: | て。おの〱上人をうやまひ。その御義をたがへじと |