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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0103A01: メル之魚。雖復遊-戲スト池中。當知。出-在センコト
Z08_0103A02: 已上●(七九)このたとへを。我等が身にあ
Z08_0103A03: て〻よろこぶべし。いかにしても決定往生なり。先づこ
Z08_0103A04: の生死は海のごとく。衆生は魚のごとし。佛は漁父に
Z08_0103A05: て。本願は釣竿なるべし。名號は餌の如し。南無阿彌陀佛
Z08_0103A06: と〻なふるは。その釣針を呑いる〻にことならず。今
Z08_0103A07: は生死の水にあること久しかるべからず。彌陀如來の
Z08_0103A08: 御手に入べし。○北山可旻法師。讚スル淨土漁家傲
Z08_0103A09: 幷序曰。我家漁父。不泛常。一丈六之身材。三
Z08_0103A10: 十二之相好ナリ。說カハ聰明也。孔仲尼。安
Z08_0103A11: 。論セハ道德也。李伯陽。(コトサラニ)(ツヽム)。絕倫武略アリ
Z08_0103A12: 退八萬四千魔兵。蓋良才ナリ。復セハ
Z08_0103A13: (シリフルヲ)九十六種外道。拱誓水M(シテ)愛念。披キテ
Z08_0103A14: 忍辱之蓑衣(サヘ)無明之烟雨。慈悲方便
Z08_0103A15: 風吹(トツテ)般若之扁舟。游死生之苦海。誓山
Z08_0103A16: 月白。覺海風淸。釣泪沒之衆生。歸𣵀槃之籃
Z08_0103A17: 。如旨趣。卽是平生。暫釣竿。乃
Z08_0103A18: 。家居M(シテ)常寂優游。來魚竿苦海頭。直
Z08_0103A19: 衆生ルヲ一レ。此時方已上
Z08_0103A20: (八〇)つりを得つればとは。釣針をみつけたるなり。を
Z08_0103B01: のが命は魚の命なり。○水にあるほどとは。しばらく
Z08_0103B02: 水にある時なり。○倭名類聚鈔。聲類。釣
Z08_0103B03: 都邵反。和名都利釣餌也。已上又云。四聲字苑
Z08_0103B04: 仍吏反。和名惠魚鳥也。已上○是は譬なり。
Z08_0103B05: 下は法說なり。●(八一)たとへにあはせて見るべし。
Z08_0103B06: ○宗本禪師山居。山居娑婆。百
Z08_0103B07: 光陰一刹那。盡M(シテ)報身セン極樂。前頭險路
Z08_0103B08: キコト。●(八二)是は禮讚の序の心なり。一期
Z08_0103B09: の念佛はわづかの間なり。九品の快樂は永劫の事な
Z08_0103B10: り。脫苦得樂臨終片時の間にあり。かまへて志たゆむ
Z08_0103B11: ことなく。勇猛に精進すべし。大意抄。たとひ一
Z08_0103B12: 生念佛すとも。輪廻生死の憂にたくらぶれは。夢の間
Z08_0103B13: の營なり。無爲常住の樂を得んがために。電光朝露の
Z08_0103B14: 身をくるしめざらんや。又云。無始よりならはぬ事な
Z08_0103B15: れば。何となくものうきばかりなり。常におもひつく
Z08_0103B16: れば。まうさぬをこそ。かへりてはあきれたるやうに
Z08_0103B17: おぼゆれ云云。法句譬喩經。學道雖。前ニM(シテ)
Z08_0103B18: ナリ已上沈約。在テハナラ。在テハ
Z08_0103B19: 已上禮讚。上在一形。似-如𪜈少苦ナルニ。前念
Z08_0103B20: M(シテ)。後念。長時永劫。常無爲

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