浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0097A01: | ひつれば我等が往生すべきことはりは。十劫以前よ |
Z08_0097A02: | り。とくさだめをかれたる事なり。○觀經ニ云ク。諸佛如 |
Z08_0097A03: | 來ニ有二異ナル方便一。已上止觀ニ曰ク。方便ハ名ク二善巧ニ一。已上淨土十 |
Z08_0097A04: | 勝論ニ曰ク。夫レ伏犧ハ造リ二八卦ヲ一。神農ハ造リ二五穀ヲ一。貨狄ハ |
Z08_0097A05: | 造リレ舟ヲ。黃帝臣也維文ハ造リ二杵臼ヲ一。黃帝臣也蚩尤ハ造リレ兵ヲ。炎帝時臣黃 |
Z08_0097A06: | 帝ハ造リ二冠冕ヲ一。容成ハ造リレ曆ヲ。黃帝臣也岐伯ハ造リレ醫ヲ。黃帝臣也隷 |
Z08_0097A07: | 道ハ造リレ數ヲ。黃帝臣也皐陶ハ造リレ獄ヲ。舜時臣也嵆仲ハ造リレ車ヲ。佰益ハ |
Z08_0097A08: | 造リレ井ヲ。蒙恬ハ造リレ筆ヲ。蔡倫ハ造リレ紙ヲ吾カ彌陀世尊ハ。始テ |
Z08_0097A09: | 造テ二六八大願之巨舶ヲ一。普ク絕二三學分外之群類ヲ一矣。● |
Z08_0097A10: | (三三)あやぶみてとは。本願の由來をしらぬゆへ。身を |
Z08_0097A11: | 卑下してあやうがるなり。それも道理なり。世の人お |
Z08_0097A12: | ほくは。此度の生にはじめて本願にあへり。たとひ過 |
Z08_0097A13: | 去にてき〻しものも。生をへだて〻わすれたるがゆ |
Z08_0097A14: | へに。事あたらしくうたがひあやしむなり。見るとこ |
Z08_0097A15: | すろくなければ。あやしむところおほしといへり。た |
Z08_0097A16: | ▲おもひきりて。佛にまかすべし。いさ〻かもあやぶ |
Z08_0097A17: | む事なかれ。○莊子ニ云ク。夏蟲ニハ不レ可三以語ル二於氷ヲ一。已上 |
Z08_0097A18: | ●(三四)松陰の顯性房云ク。眞實に。此身を佛にまかせ |
Z08_0097A19: | たてまつる心をば。人ごとにおこさ▲るなり云云。さ |
Z08_0097A20: | ればとかくの吟味なく。た▲愚癡になりて。佛にまか |
Z08_0097B01: | せたてまつるべし。なまざかしき心ある人は。みづか |
Z08_0097B02: | らあだにて侍るぞ。○古德ノ云。露ばかりも心さばくり |
Z08_0097B03: | せんほどは。他力に歸したりと思ふべからず。●(三五) |
Z08_0097B04: | 無始生死よりこのかた。さすが念佛をも修しつれめど |
Z08_0097B05: | も。とかくのかしこだてにて。身を本願にまかせ得ざ |
Z08_0097B06: | りしゆへ。此生まで往生が延引したるなり。經に易往 |
Z08_0097B07: | 而無人とあるも。か〻るゆへなるべし。蓮宗寶鑑ニ云ク。 |
Z08_0097B08: | 君看ヨ淨土恆沙ノ佛。盡ク是レ當年正信ノ人。已上●(三六)露 |
Z08_0097B09: | も心を〻かず。うちたのむ一念がおこれば。その時。す |
Z08_0097B10: | なはち本願に乘ずるなり。此上卷ニ云ク。さしも佛のか |
Z08_0097B11: | たよりは。いかさまならんをも。すてじとおぼしめさ |
Z08_0097B12: | れたるを。こなたよりか〻るつみある身なればと。な |
Z08_0097B13: | まざかしき心のおにこそ。中々身のあだにては侍 |
Z08_0097B14: | れ。た▲ひたすらに。たのま〻しかば。よろづのとがは |
Z08_0097B15: | ゆるし給ひなんかし。おもはずに心をきばみたるは。 |
Z08_0097B16: | この世ざまにもにくき事なり。いたくわろからんに |
Z08_0097B17: | つけてこそ。いと▲たすけ給へとはおもふべけれ。已上 |
Z08_0097B18: | ●(三七)劉子ニ曰ク。載テ二石ヲ於舟ニ一。置トキハ二之ヲ於江湖ニ一。 |
Z08_0097B19: | 則披ラキレ風ヲ截リレ波ヲ。汎二-颺ス長澗ニ一。非二石ノ質輕M(シテ)性浮ニハ一。 |
Z08_0097B20: | 所レ託浮ヘハ也。已上拾因ニ云ク。又如ンハ二善惡ノ法ノ一。遇ハ二勝 |